その店はまるで、シャーマンの店のようで薄気味悪いことこの上無かった。k氏がどうしても行きたがるので俺は遠慮した。何事も無かったように彼は帰ってきた...彼の財布の中身までは分からないが...
結局一睡もせずに朝が来て搭乗時刻を迎えた。まあ、いい機内で寝ればいいやと乗り換えの飛行機に搭乗した。明るくなってから見るパキスタンの大地は砂の色が一面に広がり、かと言って砂漠ではない。そこには砂の色をした同じ形をしたアパートが整然と並んで立てられている。本当に人が住んでいるのだろうか?というくらい粗末な建物だ。
この機はカラチとナイロビを結ぶものだから、あまり日本人なんていないだろう、と思ったら大間違い。またや、機内の3分の1が日本人である。おまけに、日本人のフライトアテンダントまでいる。しかも、会社で美人と評判の旧姓中○さんと似ている。一瞬目を疑ったくらいだ。眠ろうと思ったらどこかの白人のオジサンとターバンを巻いた中東の人が大声で口論を始めた。白人のオジサンが英語を使っているのは分かったが、それと対等に英語を操り喧嘩しているターバン巻いたタイガー・ジェット・シンみたいな人は大したものだなと思った。
これは日本がアジアでTOEICの平均点が下から三番目と言われるのもうなずける。当然俺も順位下降に大いに貢献している方だけど...因みに(アジアで)一番点数の高い国はインドらしい。もとU.K.の植民地だった名残とのことで。そういうわけで、うるさくて眠れなかった。本当はアルコールがタブーな領土では余り気が進まなかったが、K氏が買った日本酒をまた飲み眠りにつこうとした、周囲のイスラムの人たちもパックに入っているのがまさかアルコールだとは気付かなかったようだ。これは日本の技術とエコ意識の勝利だと確信した。
と、その矢先機内食が来た。今度はカレーだ、しかし絶対豚肉は使わない、さすがイスラムの国だ、チキンカレーは見た目にまろやかそうだが、口にすると、「いい加減にしろ!」というくらい辛い。すかさず、お約束のように付いてくるヨーグルトを加えて食べた、けっこうイケた。しかし、こう、離着陸する度に機内食が出るのも考えものだ、と思いつつ次の着陸地はユートピアと呼ばれる、あの 「ドバイ(UAE)」だ、胸が騒ぐ。
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